エアコン交換費用はいくら?工事費込みの総額と隠れた追加費用を解説

エアコン交換にかかる費用、気になりますよね?この記事では、エアコン交換費用を徹底解説!工事費込みの総額はもちろん、隠れた追加費用まで分かりやすく説明します。

エアコン本体価格、工事費の内訳、タイプ別の費用相場、費用を左右する要素など、知っておくべき情報を網羅。さらに、悪徳業者に騙されないための注意点や、お得に交換する方法まで紹介するので、損することなく、安心してエアコン交換を進められます。

この記事を読めば、あなたにぴったりのエアコンを最適な価格で手に入れるための知識が身につきます。

エアコン交換費用の内訳

エアコン交換にかかる費用は、大きく分けてエアコン本体の価格工事費用の2つから構成されます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

エアコン本体価格

エアコン本体の価格は、機種の性能や機能、メーカー、販売店によって大きく変動します。一般的に、省エネ性能が高い機種や、多機能な機種ほど高価になります。また、同じ機種でも、販売店によって価格が異なる場合があるので、複数の販売店を比較検討することが重要です。

メーカー 代表的な機種 特徴
ダイキン うるさらX 加湿機能
パナソニック エオリア ナノイーX
三菱電機 霧ヶ峰 ムーブアイmir
日立 白くまくん 凍結洗浄
富士通ゼネラル nocria コンパクト設計

工事費用

工事費用は、標準工事費追加工事費に分けられます。標準工事費には、基本的な設置作業が含まれていますが、状況によっては追加工事が必要になる場合があり、その分の費用が追加工事費となります。

標準工事費に含まれるもの

  • エアコン本体の設置
  • 配管パイプの接続(4mまで)
  • 室外機の設置(地面置き)
  • 既存エアコンの取り外し
  • 冷媒ガスの充填
  • 真空引き
  • 標準工事費に含まれないもの(追加費用)
  • 配管パイプの延長(4m以上の場合)
  • 室外機の設置場所が特殊な場合(屋根置き、壁面置き、二段置きなど)
  • 配管カバーの設置
  • コンセント交換
  • 既存エアコンの撤去処分
  • 高所作業

追加工事が必要な場合は、事前に業者に見積もりを依頼し、費用を確認することが重要です。

一言メモ

追加工事費用の相場を把握しておくことで、不当な請求を防ぐことができます。エアコン工事費用の相場|ノジマなどを参考にすると良いでしょう。

エアコンのタイプ別交換費用相場

エアコンのタイプによって、本体価格だけでなく工事費用も変動します。ここでは、家庭用エアコンと業務用エアコンに分けて、それぞれのタイプ別の交換費用相場を解説します。

家庭用エアコン

家庭用エアコンは、主に壁掛け型天井埋め込み型床置き型があります。それぞれの特徴と費用相場は以下の通りです。

壁掛け型

最も一般的なタイプで、設置工事も比較的容易なため、費用が抑えられます。6畳用から18畳用まで様々なサイズがあり、部屋の広さに合わせて選ぶことができます。

畳数 本体価格相場 工事費相場 総額相場
6畳用 50,000円~100,000円 15,000円~30,000円 65,000円~130,000円
10畳用 70,000円~150,000円 15,000円~30,000円 85,000円~180,000円
14畳用 100,000円~200,000円 15,000円~30,000円 115,000円~230,000円
18畳用 150,000円~250,000円 15,000円~30,000円 165,000円~280,000円

上記はあくまでも相場であり、機種の性能や設置状況によって価格は変動します。

一言メモ

省エネ性能の高い機種や、自動清掃機能付きの機種は価格が高くなる傾向があります。

天井埋め込み型

天井に埋め込むタイプで、部屋の景観を損ねません。しかし、設置工事は大掛かりになるため、壁掛け型よりも費用が高くなります。

本体価格も壁掛け型よりも高価な傾向があります。

一般的な6畳用~10畳用の場合、本体価格の相場は150,000円~300,000円、工事費の相場は50,000円~100,000円程度です。そのため、総額では200,000円~400,000円程度かかることが多いです。

床置き型

床に設置するタイプで、壁掛け型と天井埋め込み型の中間程度の価格帯です。

設置工事は壁掛け型よりも複雑ですが、天井埋め込み型ほどではありません。

6畳用~10畳用の場合、本体価格の相場は80,000円~200,000円、工事費の相場は20,000円~50,000円程度です。総額では100,000円~250,000円程度かかることが多いです。

業務用エアコン

業務用エアコンは、家庭用エアコンよりも大型で高出力なものが多く、価格も高額になります。

設置工事も大掛かりになるため、工事費用も高くなります。

タイプとしては、天井カセット型、天井吊り型、壁掛け型などがあり、設置場所や用途に合わせて選ぶ必要があります。価格相場は、馬力数や機能によって大きく異なりますが、数十万円から数百万円程度かかる場合もあります。

エアコン交換費用を左右する要素

エアコン交換費用は、様々な要素によって変動します。大きく分けて、エアコンの機種・性能、設置場所の状況、そして工事時期が費用に影響を与えます。これらの要素を理解することで、より正確な予算を立てることができます。

エアコンの機種・性能

エアコンの機種や性能は、交換費用に直結する大きな要素です。一般的に、高性能なエアコンほど本体価格が高くなります。例えば、省エネ性能の高いインバーター搭載機種や、空気清浄機能付きエアコン自動お掃除機能付きエアコンなどは、スタンダードな機種よりも高額になる傾向があります。

また、エアコンの容量も価格に影響します。部屋の広さに適した容量を選ぶことが重要ですが、一般的に容量が大きいほど価格も高くなります。

機種 特徴 価格帯の目安
スタンダードモデル 基本的な冷暖房機能を搭載 5万円~
インバーター搭載モデル 省エネ性能が高い 7万円~
空気清浄機能付きモデル 空気清浄機能を搭載 8万円~
自動お掃除機能付きモデル フィルター自動清掃機能を搭載 10万円~
一言メモ

同じ畳数に対応していても、機能によって価格帯は大きく変動します。 機能をよく比較検討し、必要な機能を備えたエアコンを選びましょう。

設置場所の状況

設置場所の状況も、エアコン交換費用に大きく影響します。配管の長さや室外機の設置場所、既存エアコンの撤去方法などによって追加費用が発生する場合があります。

配管の長さ

配管が長くなるほど、材料費や工事費が増加します。 新しいエアコンを設置する際に、既存の配管を再利用できる場合もありますが、配管が劣化している場合は交換が必要になるため、追加費用が発生します。また、配管を通すための穴あけ工事が必要な場合も、別途費用がかかります。

室外機の設置場所

室外機の設置場所も費用に影響します。地面に置く場合は比較的安価ですが、壁面や屋根に設置する場合、専用の架台が必要になるため追加費用が発生します。 また、高所作業が必要な場合も、追加費用がかかることがあります。

既存エアコンの撤去

既存エアコンの撤去費用は、リサイクル料金と取り外し工事費の合計です。 リサイクル料金は、家電リサイクル法に基づいて定められた料金で、エアコンのメーカーや容量によって異なります。取り外し工事費は、業者によって異なりますが、一般的に5,000円~10,000円程度が相場です。

工事時期

エアコン交換工事の費用は、工事時期によっても変動します。一般的に、夏や冬の繁忙期は工事費用が高くなる傾向があります。 これは、需要が高まるため、業者も人件費などのコストを上げざるを得ないためです。逆に、春や秋などの閑散期は、比較的安価に工事を行うことができます。

一言メモ

繁忙期を避けて早めに交換を検討することで、費用を抑えられる可能性があります。

隠れた追加費用に注意!

エアコン交換の見積もりをもらった際に、記載されている費用以外に追加費用が発生するケースがあります。 標準工事費に含まれない隠れた追加費用が発生すると、予算オーバーしてしまう可能性も。

事前に追加費用の可能性について把握しておき、悪徳業者に騙されないようにしましょう。 費用の内訳をよく確認し、不明な点は業者にきちんと質問することが大切です。

追加工事費用の具体例

追加費用が発生する主な項目は以下の通りです。

項目 内容 費用相場
配管パイプの交換 劣化した配管パイプを新しいものに交換する作業 5,000円~20,000円
室外機置き台の設置 室外機を地面に直接設置できない場合、専用の置き台を設置する作業 5,000円~15,000円
コンセント交換 エアコンの容量に合わせてコンセントを交換する作業 5,000円~10,000円
真空引き 配管内の空気を抜いて、エアコンの性能を確保する作業 3,000円~5,000円
冷媒ガスの補充 冷媒ガスが不足している場合に補充する作業 5,000円~15,000円
高所作業費 2階以上や高い場所にエアコンを設置するための作業費用 5,000円~30,000円
壁の穴あけ・補修 配管用に壁に穴を開け、その後補修を行う作業 3,000円~10,000円
既存エアコンの撤去・リサイクル料金 古いエアコンを取り外してリサイクルするための費用 3,000円~5,000円

悪徳業者に騙されないために

悪徳業者は、安い初期費用を提示しておきながら、後から高額な追加費用を請求してくることがあります。 このようなトラブルに巻き込まれないためには、複数の業者から見積もりを取り、料金の内訳をしっかりと確認することが重要です。

また、工事内容や保証内容についても確認し、不明な点は業者に質問しましょう。 国民生活センターのウェブサイトでは、悪徳業者に関する情報や相談窓口が紹介されているので、参考にしてみてください。

一言メモ

口コミや評判の良い業者を選ぶことも大切です。 インターネットで業者を検索すると、口コミサイトや比較サイトなどで業者の評判を確認することができます。

お得にエアコン交換する方法

エアコン交換は決して安い買い物ではありません。少しでも費用を抑えるために、賢くお得に交換する方法をいくつかご紹介します。

家電量販店のセールを活用

家電量販店では、決算期や新モデル発売時期などにセールを実施することが多く、エアコンも大幅に値引きされる場合があります。

チラシやウェブサイトをチェックしたり、店員に尋ねるなどして、お得なセール情報を見逃さないようにしましょう。

おすすめポイント

型落ちモデルは在庫処分のため大幅な値引きが期待できます。また、ポイント還元キャンペーンなども活用すると更にお得になります。

補助金・助成金を活用

省エネ性能の高いエアコンへの買い替えを促進するために、国や地方自治体によっては補助金助成金制度が設けられている場合があります。対象となるエアコンの条件や申請方法などは各自治体によって異なるため、お住まいの地域の自治体ウェブサイトを確認するか、窓口に問い合わせてみましょう。

補助金や助成金を活用することで、エアコン交換費用を大幅に削減できる可能性があります。

インターネット通販の利用

インターネット通販では、実店舗よりも価格が安い場合が多く、送料無料やポイント還元などの特典も利用できる場合があります。価格比較サイトなどを利用して、最安値のショップを探すと良いでしょう。

注意ポイント

設置工事については別途手配が必要な場合が多いので、事前に確認しておきましょう。また、商品の保証内容や返品条件なども確認しておくことが重要です。

クレジットカードのポイント還元や分割払い

クレジットカードを利用することで、ポイント還元を受けたり、分割払いで支払いを分散させることができます。高額なエアコンの購入時には、クレジットカードの特典を最大限に活用しましょう。

ポイント還元率の高いカードや、エアコン購入に特化したキャンペーンなどを利用することで、更にお得に購入できます。

不用品回収業者との連携

エアコン交換時には古いエアコンの処分が必要となります。家電量販店や工事事業者によっては、古いエアコンの回収サービスを行っている場合がありますが、別途料金が発生することがあります。

不用品回収業者に依頼することで、古いエアコンだけでなく、他の不用品もまとめて処分できる場合があり、費用を抑えられる可能性があります。複数の不用品回収業者に見積もりを依頼し、価格やサービス内容を比較検討することが重要です。

よくある質問

エアコン交換に関するよくある質問をまとめました。

Q. エアコン交換の時期はいつが良いですか?

エアコン交換のベストな時期は、冷暖房を使用するシーズンが始まる前の閑散期です。具体的には、4~5月、9~10月がおすすめです。この時期は工事費用が比較的安く、予約も取りやすい傾向にあります。

一言メモ

繁忙期である真夏や真冬は、工事費用が高くなるだけでなく、予約が数週間先まで埋まっていることも珍しくありません。また、故障による緊急性の高い交換の場合、希望の日時に対応してもらえない可能性もあります。

Q. エアコン交換の工事時間はどれくらいかかりますか?

エアコン交換の工事時間は、標準的な工事で1~3時間程度が目安です。ただし、設置場所の状況や追加工事の有無によって、工事時間が変動します。

例えば、配管が長い場合室外機の設置場所が特殊な場合は、追加の作業が必要となるため、工事時間が長くなる傾向にあります。また、隠蔽配管の場合や、既存エアコンの撤去に手間がかかる場合も、工事時間が延びる可能性があります。

より具体的な工事時間の内訳は以下の通りです。

作業内容 所要時間
既存エアコンの取り外し 30分~1時間
新しいエアコンの設置 1時間~2時間
配管接続、ガス漏れチェック、試運転 30分~1時間

エアコン交換にかかる費用のまとめ

エアコン交換費用は、エアコン本体価格と工事費用の合計で決まり、機種や設置状況、工事内容によって大きく変動します。

壁掛け型エアコンの交換費用相場は、本体価格と標準工事費を含めて6万円~15万円程度が目安です。天井埋め込み型や業務用エアコンはさらに高額になる傾向があります。

標準工事費に含まれない追加費用が発生するケースもあるので、見積もり時に詳細を確認することが重要です。配管パイプの交換や室外機置き台の設置、コンセント交換などは追加費用となる可能性が高い項目です。

悪徳業者による不当な高額請求を防ぐためにも、複数の業者から相見積もりを取り、工事内容と費用を比較検討しましょう。家電量販店のセールや補助金・助成金を活用すれば、お得にエアコン交換できる可能性があります。