クッションフロア vs フローリング徹底比較!メリット・デメリット

「クッションフロアとフローリング、どっちにしよう…」と悩んでいませんか?どちらも人気の床材ですが、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解していないと、後悔する可能性も。

この記事では、クッションフロアとフローリングの違いを徹底比較!素材や価格帯はもちろん、設置場所別の向き不向きや、おしゃれな施工例まで詳しく解説します。

キッチン、トイレ、洗面所、リビング、子供部屋など、どこにどんな床材が合うのか、費用やデザイン性も踏まえて、あなたにぴったりの床材選びをサポートします。この記事を読めば、後悔しない床材選びができること間違いなしです。

目次

クッションフロアとは

クッションフロアとは、ビニル系の素材で作られた床材のことです。柔らかなクッション性と耐水性が特徴で、キッチン、トイレ、洗面所などの水回りや、子供部屋、リビングなど、様々な場所に利用されています。

シート状になっているため、施工が比較的簡単で、DIYでも行うことができます。 近年では、デザインのバリエーションも豊富になり、おしゃれな空間を演出できる床材として人気を集めています。

クッションフロアの素材と構造

クッションフロアは、主に塩化ビニル樹脂(PVC)を主成分とした複数の層から構成されています。一般的な構造は以下の通りです。

素材 役割
表面層 UVコーティング 汚れや傷から保護、耐光性向上
印刷層 インク 木目や石目などのデザインを印刷
中間層 塩化ビニル樹脂、ガラス繊維層など クッション性、強度、寸法安定性を付与
裏面層 塩化ビニル樹脂 下地への接着、防湿効果

クッションフロアの中には、消臭機能や抗菌機能、防カビ機能などを備えた商品も販売されており、リリカラサンゲツなど、様々なメーカーから多様な商品が展開されています。

一言メモ

ガラス繊維層が含まれることで、伸縮や変形を防ぎ、耐久性を高めている製品もあります。

フローリングとは

フローリングとは、木質材料を床材として使用する床仕上げの一種です。木材の自然な風合いや温かみ、耐久性などが魅力で、住宅やオフィスなど、さまざまな場所で広く採用されています。

フローリングには、大きく分けて無垢フローリング複合フローリングの2種類があります。

フローリングの素材と種類

無垢フローリング

無垢フローリングは、天然木をそのまま一枚板に加工したフローリングです。木の温もりや質感をダイレクトに感じることができ、経年変化による味わいの深まりも楽しめます。高い調湿性も特徴の一つです。

無垢フローリングの種類は、樹種によって様々です。代表的なものとしては、オークウォールナットパインチークなどがあります。それぞれ木目や色合い、硬度、価格などが異なります。

樹種 特徴
オーク 木目が美しく、強度が高い。洋風のインテリアによく合う。
ウォールナット 重厚感のある色合いと木目が特徴。高級感がある。
パイン 明るい色合いで柔らかな印象。カントリー調のインテリアに合う。
チーク 水に強く、耐久性が高い。高級木材として知られる。

無垢フローリングの施工方法は、主に接着剤を用いる接着工法と、釘で固定する釘打ち工法があります。床暖房に対応した無垢フローリングも存在します。

複合フローリング

複合フローリングは、複数の木材や木質材料を貼り合わせて作られたフローリングです。合板やMDFなどを芯材に使用し、表面に薄い天然木を貼り合わせたものが一般的です。無垢フローリングに比べて安価で、施工が容易であることがメリットです。また、反りや割れなどが発生しにくいという特徴もあります。

複合フローリングの種類には、合板フローリング挽き板フローリングシートフローリングなどがあります。挽き板フローリングは、無垢材を薄くスライスしたものを表面に使用しており、無垢フローリングに近い質感を楽しめます。シートフローリングは、表面に木目柄のシートを貼り付けたもので、低価格でメンテナンスが容易です。

種類 特徴
合板フローリング 合板を芯材に使用。強度が高く、安定性に優れる。
挽き板フローリング 無垢材を薄くスライスしたものを表面に使用。無垢材に近い質感。
シートフローリング 表面に木目柄のシートを貼り付け。低価格でメンテナンスが容易。
一言メモ

既存の床材の撤去や処分費用が必要な場合もあります。正確な費用は、業者に見積もりを依頼しましょう。

クッションフロアとフローリングのメリット・デメリット比較

クッションフロアとフローリングは、どちらも床材として人気がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。どちらを選ぶかは、設置場所求める機能予算などを考慮して決定しましょう。

クッションフロアとフローリングを比較!メリット

クッションフロアのメリット

  • 費用が安い
    フローリングと比較して材料費、施工費ともに安価です。
  • 防水性が高い
    水に強く、キッチンや洗面所、トイレなどの水回りにも最適です。万が一水漏れが発生した場合でも、拭き取るだけでお手入れが完了します。
  • クッション性がある
    柔らかい素材でできており、足腰への負担を軽減します。小さなお子様や高齢者のいるご家庭におすすめです。
  • 施工が簡単
    DIYでも比較的簡単に施工できます。賃貸住宅でも敷きやすい床材です。
  • デザインが豊富
    木目調、石目調、タイル調など、様々なデザインがあります。部屋の雰囲気に合わせて自由に選べます。

フローリングのメリット

  • 高級感がある
    天然木の風合いが美しく、高級感のある空間を演出します。
  • 耐久性が高い
    傷やへこみに強く、長期間にわたって美しさを保ちます。特に無垢フローリングは耐久性に優れています。
  • 断熱性が高い
    冬でも足元が冷えにくく、快適に過ごせます。
  • 清掃性が高い
    表面が滑らかで、掃除機やモップで簡単に掃除できます。
  • 資産価値を高める
    フローリングは住宅の資産価値を高める効果があります。

クッションフロアとフローリングを比較!デメリット

クッションフロアのデメリット

  • 耐久性が低い
    フローリングと比較して傷やへこみがつきやすいです。重い家具を置くと跡が残ることがあります。
  • 熱に弱い
    高温のものを落とすと変形したり、焦げ付いたりすることがあります。特にタバコの火には注意が必要です。
  • 高級感に欠ける
    フローリングと比較して安価なため、高級感に欠ける印象を与えてしまう場合があります。
  • 経年劣化しやすい
    紫外線や湿気の影響を受けやすく、変色や劣化が起こりやすいです。

フローリングのデメリット

  • 費用が高い
    クッションフロアと比較して材料費、施工費ともに高額です。
  • 防水性が低い
    水に弱く、水回りに使用するには注意が必要です。長時間水に濡れたままにすると、腐食したり、カビが発生したりすることがあります。特に無垢フローリングは水に弱いため、水回りには不向きです。
  • 傷がつきやすい
    特に無垢フローリングは傷がつきやすいです。ペットの爪や家具の移動などで傷がつくことがあります。
  • メンテナンスが必要
    定期的なワックスがけや塗装などのメンテナンスが必要です。特に無垢フローリングは定期的なメンテナンスが欠かせません。
  • 遮音性が低い
    階下への音が響きやすいです。特にマンションなどの集合住宅では注意が必要です。
項目 クッションフロア フローリング
価格 安い 高い
防水性 高い 低い
耐久性 低い 高い
クッション性 高い 低い
施工性 簡単 難しい
デザイン 豊富 豊富
お手入れ 簡単 やや難しい
一言メモ

上記は一般的な特徴であり、製品によって異なる場合があります。詳しくはリリカラなどのメーカーサイトをご確認ください。

クッションフロアとフローリング、どっちを選ぶ?選び方のポイント

クッションフロアとフローリング、それぞれにメリット・デメリットがあることが分かりました。では、実際に自分の家に採用する場合、どのように選べば良いのでしょうか?ここでは、設置場所費用デザイン性の3つの観点から選び方のポイントを解説します。

設置場所別で考える クッションフロアとフローリング

クッションフロアとフローリングは、それぞれ適した場所が異なります。設置場所の特性を考慮して最適な床材を選びましょう。

キッチン

キッチンは水濡れや油汚れなどが発生しやすい場所です。そのため、防水性、耐水性、防汚性に優れたクッションフロアがおすすめです。万が一、水や油をこぼしてもサッと拭き取ることができ、お手入れも簡単です。近年では、デザイン性の高いクッションフロアも増えているため、キッチンの雰囲気に合わせて選ぶことができます。

一方、フローリングは水に弱いため、キッチンにはあまり適していません。水濡れによって劣化や腐食が進む可能性があります。どうしてもキッチンにフローリングを使用したい場合は、耐水性に優れた複合フローリングを選び、こまめなメンテナンスを行うようにしましょう。

トイレ

トイレも水濡れしやすい場所です。そのため、キッチンと同様に、防水性、耐水性に優れたクッションフロアがおすすめです。また、アンモニアなどに対する耐薬品性も考慮すると良いでしょう。

洗面所

洗面所も水はねや湿気が多い場所です。クッションフロアであれば、水濡れにも強く、お手入れも簡単です。フローリングの場合は、耐水性の高いものを選び、換気をしっかり行うことが大切です。

リビング

リビングは家族が集まる場所であり、くつろぎの空間でもあります。そのため、肌触りや質感が良く、温かみのあるフローリングがおすすめです。無垢フローリングは高級感があり、経年変化を楽しむこともできます。

リビングにクッションフロアを使用する場合は、デザイン性や機能性を重視して選ぶと良いでしょう。例えば、リリカラなど、様々なメーカーからおしゃれなクッションフロアが販売されています。

おすすめポイント

複合フローリングはバリエーションが豊富で、デザインや価格に合わせて選ぶことができます。

子供部屋

子供部屋は、おもちゃを落としたり、走り回ったりすることが多い場所です。そのため、衝撃吸収性が高く、傷つきにくいクッションフロアがおすすめです。また、汚れにも強いので、お手入れが簡単です。

フローリングの場合、傷がつきやすいというデメリットがあります。特に無垢フローリングは柔らかい素材のため、傷がつきやすいです。複合フローリングは比較的傷つきにくいですが、それでもクッションフロアに比べると傷が目立ちやすいです。

デザイン性で考える クッションフロアとフローリング

クッションフロアとフローリングは、それぞれ異なるデザイン性を持っています。フローリングは、天然木の風合いがあり、高級感や温かみを感じさせます。無垢フローリングは、木目や色合いが自然で、経年変化を楽しむことができます。

複合フローリングは、様々な木種や色柄があり、デザインの幅が広いです。クッションフロアは、木目調、石目調、タイル調など、様々なデザインがあります。近年では、よりリアルな木目柄や、個性的なデザインのクッションフロアも増えてきています。

部屋の雰囲気や好みに合わせて、最適な床材を選びましょう。サンゲツや東リなどのメーカーのウェブサイトで、様々なデザインのクッションフロアやフローリングを見ることができます。

クッションフロアのおしゃれな施工例

ここでは、様々な場所で施工されたクッションフロアのおしゃれな施工例をご紹介します。クッションフロアの多彩なデザインと機能性を活かした、素敵な空間をご覧ください。

キッチン クッションフロア 施工例

キッチンは水や油汚れなどが気になる場所。クッションフロアなら、水拭きだけで簡単にお手入れができます。抗菌・防カビ機能付きのクッションフロアならさらに安心です。

スタイル デザイン ポイント
ナチュラル 木目調 温かみのある空間を演出。明るい木目柄でキッチンを広く見せる効果も。
モダン ストーン調(大理石風、タイル風) 高級感のある空間に。モノトーンでまとめるとスタイリッシュな印象に。
北欧風 ヘリンボーン柄、幾何学模様 明るく華やかなキッチンに。アクセントカラーを取り入れるのもおすすめ。

例えば、リリカラやサンゲツなど、様々なメーカーから豊富なデザインのクッションフロアが販売されています。キッチンの雰囲気に合わせて、お好みのデザインを選んでみましょう。

キッチン クッションフロア 施工例:木目調

明るい木目柄のクッションフロアは、キッチンを広く明るく見せる効果があります。ナチュラルな雰囲気のキッチンや、北欧風のインテリアにもよく合います。例えば、オークメープルなどの木目柄が人気です。

キッチン クッションフロア 施工例:ストーン調

大理石風やタイル風のストーン調クッションフロアは、高級感のあるキッチンを演出します。モノトーンでまとめると、スタイリッシュでモダンな印象に。掃除のしやすさも魅力です。

トイレ クッションフロア 施工例

トイレは限られた空間だからこそ、クッションフロアで個性を演出してみましょう。消臭機能付きのクッションフロアもおすすめです。

スタイル デザイン ポイント
シンプル プレーン、木目調 清潔感のある空間に。どんなインテリアにも合わせやすい。
レトロ 花柄、幾何学模様 個性的で華やかな空間に。ヴィンテージ感のあるインテリアにぴったり。
キュート アニマル柄、ドット柄 遊び心のある空間に。子供がいる家庭にもおすすめ。

トイレ クッションフロア 施工例:花柄

花柄のクッションフロアは、トイレを華やかで明るい空間に演出します。小花の柄や、大きめの花柄など、様々なデザインがあります。壁紙とコーディネートするのもおすすめです。

トイレ クッションフロア 施工例:幾何学模様

ヘリンボーン柄やモザイクタイル柄などの幾何学模様のクッションフロアは、モダンでスタイリッシュなトイレにぴったり。シンプルなインテリアにもよく合います。

洗面所 クッションフロア 施工例

洗面所も水を使う場所なので、水に強いクッションフロアが最適です。洗面台や収納と合わせたコーディネートも楽しめます。

スタイル デザイン ポイント
清潔感 ホワイト、ライトグレー 明るく清潔感のある空間に。
ナチュラル 木目調、タイル調 温かみのある空間に。
エレガント 大理石調、モザイクタイル 高級感のある空間に。

洗面所 クッションフロア 施工例:木目調

木目調のクッションフロアは、洗面所に温かみを与えます。ナチュラルな雰囲気の洗面台や、北欧風のインテリアにもよく合います。

洗面所 クッションフロア 施工例:大理石調

大理石調のクッションフロアは、洗面所を高級感のある空間に演出します。ホテルライクな洗面所にしたい方におすすめです。白やグレーの大理石調が人気です。

フローリングのおしゃれな施工例

ここでは、様々なテイストのリビングや子供部屋におけるフローリングのおしゃれな施工例をご紹介します。

フローリングの種類施工方法によって、部屋の印象は大きく変わります。ぜひ、理想の空間づくりの参考にしてみてください。

リビング フローリング 施工例

リビングは家族が集まる大切な場所。くつろぎと温もりを感じられる空間にするために、フローリング選びは重要です。ここでは、人気の樹種を使った施工例をいくつかご紹介します。

ナチュラルな雰囲気のリビング

明るい色合いのオーク材のフローリングは、ナチュラルで温かみのある空間を演出します。家具やカーテンも自然素材のものを選ぶと、より統一感のあるリビングになります。窓から差し込む自然光が、オーク材のフローリングの美しさを引き立てます。

おすすめポイント

オーク材は耐久性にも優れているため、長く愛用できるのも魅力です。

高級感のあるリビング

重厚感のあるウォールナット材のフローリングは、高級感と落ち着きのあるリビングを演出します。ダークブラウンの色合いが、空間に深みを与えます。間接照明と組み合わせることで、より上質な空間を演出できます。ウォールナット材は独特の木目が美しく、経年変化も楽しめるのも魅力です。

和風のリビング

日本の伝統的な住宅に調和する杉材のフローリングは、落ち着いた雰囲気のリビングを演出します。杉材特有の香りもリラックス効果をもたらします。杉材は柔らかく足触りが良いのも特徴です。

一言メモ

畳や障子などの和の要素を取り入れることで、より本格的な和風の空間を演出できます。

子供部屋 フローリング 施工例

子供部屋は、安全で快適な空間であることが大切です。ここでは、子供部屋におすすめのフローリングの施工例をご紹介します。

明るい雰囲気の子供部屋

パイン材のフローリングは、明るい色合いで子供部屋を元気いっぱいの空間に演出します。パイン材は比較的柔らかいので、転倒時の衝撃を和らげる効果も期待できます。無垢材のパイン材は調湿効果にも優れ、快適な室内環境を保つのに役立ちます。

遊び心のある子供部屋

コルクタイルのフローリングは、クッション性が高く、子供部屋に最適です。転倒してもケガをしにくく、防音効果もあるため、階下への騒音も軽減できます。カラフルなコルクタイルを組み合わせることで、遊び心のある空間を演出できます。

学習に集中できる子供部屋

ヒノキ材のフローリングは、爽やかな香りが心を落ち着かせ、学習に集中できる環境を作ります。

ヒノキ材には抗菌・防虫効果もあるため、清潔な空間を保てます。シンプルなデザインの家具と組み合わせることで、すっきりとした印象の子供部屋になります。

樹種 特徴 メリット デメリット おすすめ空間
オーク 木目が美しく、耐久性が高い 傷がつきにくく、長く使える 価格が比較的高め リビング、ダイニング
ウォールナット 重厚感があり、高級感がある 独特の木目が美しい 傷が目立ちやすい リビング、寝室
柔らかく、足触りが良い リラックス効果がある 傷がつきやすい リビング、和室
パイン 明るい色合いで、温かみがある 調湿効果が高い 柔らかいので傷つきやすい 子供部屋
ヒノキ 爽やかな香りで、抗菌効果がある 清潔な空間を保てる 価格が高い 子供部屋、寝室
コルク クッション性が高く、防音効果がある 転倒時のケガを防げる 水に弱い 子供部屋

上記以外にも、様々な樹種やデザインのフローリングがあります。それぞれの特性を理解し、部屋の雰囲気や用途に合わせて最適なフローリングを選びましょう。

一言メモ

ショールームなどで実際に見て触れて、理想のフローリングを見つけてください。

クッションフロアとフローリングの比較まとめ

クッションフロアとフローリングは、それぞれ異なる特徴を持つ床材です。この記事では、両者のメリット・デメリット、価格帯、施工例などを比較検討しました。クッションフロアは、水や汚れに強く、費用を抑えたい場合に適しています。キッチン、トイレ、洗面所など水回りに最適です。

一方、フローリングは高級感があり、耐久性が高い点がメリット。リビングや子供部屋など、居住空間に適しています。

最終的にどちらを選ぶかは、設置場所予算求めるデザインによって異なります。この記事が、床材選びの参考になれば幸いです。